"King Lear" リア王 based on William Shakespeare
古舘徹夫
Voice: Leif Elggren
リア王は視力が衰えていく老人の物語だ。
彼は物語につれて次第に焦点を合わせることのできる対象を失っていく。視線は狂気の体を装いながらも確実に機能しているのに、気が付くと見るべき/見ることの可能な存在が全て、ひとつひとつ着実に減少し喪失していくことに気付く。 実は老人が衰えてゆくのではなく、彼の周辺の物共が彼よりも先に枯渇してゆくのだ。
その時、忘れられていた耳は何を聞くのだろうか? 無目的の音 追憶の音 水平線の音 終了の音
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