吠えるようなブロウから囁くような美音まで自在に操る田中邦和。恐るべき反応速度でフレーズとグルーヴを噴出させる林正樹。共鳴し炸裂するインタープレイ。2つの輪(トーラス)が滑らかに融合し対等に存在感を主張する、”ダブルトーラス”のイメージだ。繊細にして痛快、リリカルでフレキシブル。林正樹入魂の書き下ろしタイトル曲を含む珠玉の全9曲。
みんな、こんなジャズが聴きたかったはずだ! |
<曲目>
1・Item6,D.I.T. / Steve Swallow
2・Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit, BWV 106 /Johann Sebastian Bach
3・Dewey square / Charlie Parker
4・Bye-ya / Thelonious Monk
5・KTMH / 林正樹
6・Marionette / Lars Jansson
7・Morning Glory / Duke Ellington
8・Upa Neguinho / Edu Lobo
9・Silence / Charlie Haden
田中邦和 : sax
林正樹 : piano
徳永伸一郎:プロデュース |
田中邦和プロフィール
1966年生
大学在学中にジャズ研究会に所属、以後サックスを独学にて習得する。
卒業後5年間の会社員生活を送るが、そののちミュージシャンへと転身。
現在に至る。
甘く豊かなサウンドと、ジャズからポップス、クラブミュージックまでの幅広いジャンルで培ったスタイルが持ち味である。
現在は沖祐市(東京スカパラダイスオーケストラのキーボーディスト)とのバンド「sembello」(映画「新・仁義無き戦い~謀殺」サウンドトラック。オリジナルアルバム「sembellogy」。スタンダード・ムード音楽バンド「ブラックベルベッツ」、バリトンサックス11人によるアンサンブル「東京中低域」、「梵鉾」で活動の他、ライブ、コンサート、レコーディングなど精力的におこなっている。
これまでの共演者は、林田健司、ボズ・スキャッグス、Losalios、ラブサイケデリコ、クラムボン、森雪之丞、堂島孝平、(以上ポップス)、山下洋輔、森山威男、クリヤマコト、ジョージ・ガゾーン、エリック・アレキサンダー、エイブラハム・バートン(以上ジャズ)、fantastic plastic machine、ジョー・クラウゼル、coldfeet、( 以上DJ、club music)、等多数。
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林正樹プロフィール
1978年12月東京生まれ。
5才よりピアノを始め、中学入学後ポピュラー音楽に目覚め、独学で音楽理論の勉強を始める。
その後、佐藤允彦、大徳俊幸、国府弘子らに師事し、ピアノ、作曲、編曲などを学ぶ。
97年12月に、民謡歌手の伊藤多喜雄のバンドで南米ツアー、国内ツアーに参加し、プロ活動を始める。
現在は自作曲を中心に演奏するソロピアノでの活動や、自己のカルテット「STEWMAHN」、さがゆきとの「KOKOPELLI」の他に「West/Rock/Woods」「Salle Gaveau」「菊地成孔&ペペ・トルメントアスカラール」「クアトロシエントス」ピアノトリオ「宴」「エリック宮城 EM Band」「SPICK & SPIN」「Archaic
」など多数のバンドに在籍中。
2008年にオリジナル曲を集めたピアノソロアルバム『Flight for the 21st』を発売。
2009年NHK「ドキュメント20min」のテーマ音楽を担当。
2011年3月に「林正樹STEWMAHN」の1stアルバム『Crossmodal』をリリース。
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■コメント
美しき変態達のインスピレーション、47分間。"すき間"さえ、たまらなく音楽。 ・・・ 土岐麻子
極小と極大、寡黙と雄弁、諧謔と荘厳を自在に往還するサックスとピアノ。
バッハ、エリントン、パーカー、モンクといった「神」たちの曲を、彼らは最大限の敬意を込めて、
しかし実に伸び伸びと、自分たちの色に染め上げて演奏する。
たった 二人だけの、だけどとても「大きな」音楽だ。 村井康司(音楽評論家) |
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