Cinematic Voices X art sonic party
sound + installation + mime

at BankART 1929 馬車道
2004.11.29.mon.

party.open. 6:30pm. performance.start. 7:30pm.
admission free. drink order only.

Cinematic Voices X
"1929"... 第一次世界大戦終結から10年。ナチス・ドイツのポーランド侵攻を遡ること10年。もっともこの数字は世界大恐慌として記憶されている。またこの時代は電子技術が本格的に音楽へと溶接され、エーテルフォン、スフェーロフォン、オンド・マルトノ、トラウトニウムといった電子楽器が次々に発明された時代でもある。ドイツでは「Mechanische Musik:機械音楽」なるものが登場し、ドナウエッシンゲンやベルリンでは「Neue Musik:新音楽」のための音楽祭が始まり、ラジオやレコードという新しい媒体も現れた。ネオ・ルネッサンス様式を想起させる旧富士銀行ビルの竣工が1929年。つまり電子音楽の来歴とほぼ同じ時代変遷の記憶をこの建築は蓄積しているのである。Airplane Labelによる"Cinematic Voices"は現在進行形「Neue Musik:新音楽」のためのコンサートシリーズである。その10回目の節目に"BankART1929"という空間が些か相応しく想われるのは、そうした歴史的符合があるからだろうか。周囲にギャラリーを巡らし大円柱に支えられた吹き抜けの内部空間に陳列される現在の電子楽器は、75年という時間が、音響思考装置といえる程までに、その電子楽器概念を高密度化させた"LapTop"群である。そう、けれども10回目の"Cinematic Voices"は展覧会でもコンサートでもない。ここ"BankART1929"を訪れる人々と共に一夜のパーティーを愉しもうと"Cinematic Voices"のアーチストたちが集合する ── ふたりのアーチストによるインスタレーションワークとマイムパフォーマーの身振りが、視覚と沈黙を引き受けるなか、総勢10名のサウンドアーチストによるインプロヴァイズド・シンフォニック・セッションが展開され、"BankART1929"という、その空間に貯蔵された時代と記憶のセンシビリアに、また新たな一夜の記憶の襞 ── サウンド/イメージ/身振り/そして会話 ── を重ねようと、ささやかな"art sonic party"が始まる。

                                     marginalia..... 渡邊ゆりひと

会場:BankART 1929 馬車道 □ MAP
期日:2004年11月29日(月)
時間:パーティーオープン 6:30pm.
   パフォーマンススタート 7:30pm.
料金:入場無料 ドリンクオーダーのみ

主催:Airplane Label
企画:渡邊ゆりひと+森田伸子


お問合せ:AIRPLANE LABEL
tel:03-3230-7015 
fax:03-3230-2221
e-mail:lamu@kt.rim.or.jp 
web:www.airplanelabel.com

BankART 1929 馬車道
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