Wake up Larry

起きてラリー

Luft

「Café Time」

洋楽は６歳の時から耳にしていた。家がレコードをかける喫茶店だったからモーニングサービスから夜の時間まで音楽好きのお客が持ち寄るレコードで多様なジャンルを聴いて育った。

英語の歌詞は分からないけどメロディは一度聴いたら覚えたし、耳に入ってくるメロディを適当に歌って大人の中で音楽を楽しんでいた。

スピーカーからリアルに響いてくるミュージシャンの歌や演奏を身近に感じながら、ピカピカのレコードに指紋をつけないよう大事に扱っていたのと、緊張しながらレコード針を落とすのを経験していたせいか、大人たちは音楽のなかにいる幼い私を音楽仲間のひとりとして一緒に過ごしてくれていた。

今回のアルバムを作るにあたって、久しぶりに自分が歩んできた音楽で歌い方や声の表現がどのくらいできるのかチャレンジしたかったのと、単純に子供時代に聴いた洋楽のカバーを歌いたかった。

また、そこに私自身のなかにあるロマン、ファンタジーを歌詞にしたオリジナル楽曲も詰め込んだアルバムを作りたいと思っていた。

もし、このCDを聴いてもらえたら、どの歌もMarin節と声を楽しんでもらえると思う。

ルフトのメンバー、Takayuki Sonohata、Yokotaroこの二人はMarin節を知り尽くしてくれている唯一のミュージシャンで、どんなジャンルでも個性を引き出せるアレンジで演奏してくれる心強い味方。

現在、CDやレコードが売れない時代と言われてるけど、小さな子どもからお年寄りまで、空間に響き渡る音楽をたくさん聴いてもらえることを願ってる。

その音はずっとメロディが耳に残るはずだから…

愛をこめて

Marin