タンゴから"ハイパータンゴ"、そしてさらなる新次元へ---
完璧なタンゴ奏法のテクニックと類まれな即興能力を兼ね備えた驚異のヴァイオリニスト、喜多直毅が遂に放つ究極のヴァイオリン・ミュージック。全13曲中11曲を喜多のオリジナルが占める本アルバムでは、ジャズ・フュージョンの疾走感と即興性、タンゴやアラブ音楽で培われた表現力、プログレを彷彿とさせる刺激的なリズムなどが渾然一体となった喜多ワールドが全開。黒田京子(p)、林正樹(p)、鬼怒無月(g)、宮野弘紀(g)、伊藤輝(p)、佐藤芳明(アコーディオン)、常味裕司(ウード)、クリストファー・ハーディ(per)、海沼正利(per)、さがゆき(vo)ら超実力派ミュージシャンを共演者に迎え、アグレッシヴかつ繊細な弓さばきが縦横無尽に繰り広げられる。ライブで人気の高い「板橋区」、喜多自身が作詞も手がけたミステリアスなバラード「千年前の村」はもとより、宮野、鬼怒が提供した2曲も一度聴いたら忘れられない名曲だ。 |
■喜多直毅 プロフィール
72年盛岡市出身。国立音楽大学器楽科在学中よりタンゴヴァイオリンの志賀清、バンドネオンの故池田光夫、京谷弘司らのタンゴオルケスタにて演奏。卒業後はポール・マッカートニーが設立したことで知られる英国のLiverpool Institute ForPerforming Arts(LIPA)に留学し、作編曲を学ぶ。さらにLIPA卒業後アルゼンチンへ渡り、ピアソラの重要なパートナーであったタンゴヴァイオリンの最高峰F.スアレス・パスに師事。帰国後は自身のオリジナル・アレンジを中心に演奏するタンゴバンド"The Tangophobics"を結成し、六本木スイートベイジル139等で定期的にライブを行う。平行してジャズ、ポップス、アラブ音楽等、他ジャンルのミュージシャンとも積極的に共演し、徐々に活動の幅を広げている。2004年には小松亮太率いるオルケスタ・ティピカのツアーおよびCD「Tangologue」の録音に参加。同CDに収録されたピアソラ作品「プレパレンセ」のアレンジも提供している。現在までに自身のリーダーアルバムとして、『HYPERTANGO』、『HYPERTANGOII』を発表している。 |
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